- 当院の特徴
- 患者様の希望と医師の目標を一致させる
- 理学療法士
- 骨粗鬆症マネージャー在籍
- ステロイド性骨粗鬆症を予防する治療
- 骨折予防
骨粗しょう症とは

- 骨粗しょう症とは、何かしらの原因によって骨がまるでハチの巣のようにスカスカになってしまい、骨折しやすくなってしまう病気のことで、その原因は主に原発性骨粗しょう症と続発性骨粗しょう症の2つに分類されます。
- 原発性骨粗しょう症とは、加齢や閉経(女性ホルモンの減少)が原因で骨が脆くなってしまう老人性骨粗しょう症や閉経後骨粗しょう症をはじめ、不摂生な生活習慣(不規則で偏食な食生活、運動不足、寝たきり など)やダイエットなどによる栄養不足が起こる骨粗しょう症も含まれます。
一方の続発性骨粗しょう症は、長期に渡るステロイドの内服、関節リウマチや副甲状腺機能亢進症、糖尿病をはじめとする生活習慣病などの病気が原因となって発症する骨粗しょう症になります。 - 骨粗しょう症は骨量(骨の中のカルシウムなどの量)が低下し、脆くなっていくわけですが、その過程で自覚症状が出ることはほぼありません。
ただ、病状がある程度進行すると身長が縮む、背中や腰が曲がる、背中や腰に痛みを感じるなどの症状が出るようになります。
多くの方は、転倒した際に尻もちや手をつくなどして骨折、背骨(椎骨)が身体の重さに耐えられなくなって起きる椎体の圧迫骨折などをすることで気づくことが大半です。
骨折しやすい部位は、大腿骨近位部、橈骨遠位端、脊椎、上腕骨頚部、下腿骨、骨盤などで、椎体が圧迫骨折をしている場合は腰や背中に痛みが出るようになります。
検査について
- 患者様の訴えや症状などから骨粗しょう症が疑われる場合、当院では骨密度測定(DEXA)を行います。
- これは骨の中に含まれるカルシウムなどのミネラル類の量を測定する検査で、若い世代の方の骨密度(骨の強さを判定する指標)の平均値(YAM値)と比べて、何%あるのかを調べる検査です。
DEXAは2種類の異なるX線を2つの部位(主に腰椎と大腿骨頸部)に透過させて測定するというもので、検査時は診察台に仰向けに寝ます。なお検査時間は短時間なので被爆量はわずかです。また検査時に痛みが伴うことはありません。検査をした結果、YAM値の70%以下という数値が示されると骨粗しょう症と診断されます。 - なお、関節リウマチや膠原病の患者様は、合併症として骨粗しょう症を発症する可能性もあるので、骨粗しょう症の症状がみられないとしても骨密度を定期的に測定することは大切です。
治療について
- 骨粗しょう症との診断を受けたら治療を行います。
- 骨の生活習慣病とも呼ばれ、薬物治療と生活習慣の改善(食事療法、運動療法)が欠かせません。
食事療法
骨の再生に必要な骨の主成分となるカルシウムやたんぱく質などの栄養素が含まれるビタミンD・Kを積極的に摂取していき、栄養バランスのとれた食生活を心がけていきます。
運動療法
運動は体重の負荷をかけるなどして骨を丈夫にするという効果が期待できます。その内容については強度にする必要はなく、適度な負荷が骨にかかる程度で充分です。具体的には、ウォーキングやジョギングなら1回30分程度で充分ですが、日常生活に取り入れるようにしてください。
薬物療法
骨粗しょう症と診断されたら、生活習慣の改善と共に行います。使用されるのは、骨の破壊を抑制する薬(ビスフォスフォネート製剤やSERMなど)、骨の材料を補う薬(カルシウム製剤や活性型ビタミンD3製剤など)などです。
当院では、DEXA(全身型骨密度測定器)で正確に骨密度を測定し、骨密度が減少している患者様には骨粗しょう症マネージャーが食事、生活などを指導し、医師が適切に治療をいたします。